アフガン制圧1週間 米軍協力者8万人に襲い掛かるタリバン「残虐行為」の実態
やはりアフガニスタンが血なまぐさくなってきた。イスラム主義組織タリバンが首都カブールを制圧し、政権を奪取して1週間。当初は全国民の「恩赦」や女性の権利保障などの融和策を打ち出したが、反政府デモ隊に発砲して3人が死亡、ドイツのテレビ局記者の家族が射殺されたニュースも報じられた。さらに「反タリバン狩り」が横行しているという。実態はどこまで深刻化しているのか。
「政権ナンバー2のバラダル師らは穏健ですが、銃を構えている兵士たちは危険です。米軍とNATO軍に協力していたアフガン人、8万人分のリストを作成。彼らの家をしらみつぶしに調べ、本人がいない場合は家族に拷問を加えたりしています。地方の警察幹部や州知事など行政のトップを特に狙い、首を絞めた上に銃で撃ち殺すような残酷な殺し方をしているようです」(国際政治経済学者の浜田和幸氏)
米国防総省は21日、米国人2500人を含む約1万7000人を国外に退避させたと発表したが、リストの人数は8万人分だ。約6万5500人の協力者が脱出できていない計算になる。
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