株の暴落は海外からやってくる…中国発「チャイナ・ショック」に備えよ
1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマン・ショック、2010年の南欧債務危機、2015年のチャイナ・ショック……。次々と発生した世界各地の株価暴落は、瞬く間に日本に波及し、日本株の暴落をもたらしたものだ。
なぜ、海外の株価暴落が日本株まで巻き添えにするのか。その理由は簡単で、根底には経済のグローバル化が挙げられる。各国の経済の結びつきが強くなっているのだ。次に、日本では外国人投資家の比重が大きく、株式売買シェアの6割から7割を占めているからだ。外国人投資家は、世界中の株式市場で投資をしている。暴落の震源地の損失を埋め合わせるため、日本株を売却するのである。
では、次の株の暴落はどこから来るのであろうか。中国発の可能性が高いと考える。2015年のチャイナ・ショックは、人民元切り下げをきっかけに中国の株バブルが破裂し、その暴落が世界同時株安をもたらした。
今年7月にも中国株の急落が起きた。中国当局による規制強化が原因だ。規制を嫌う投資マネーが中国株から流出し始め、影響は米国上場の中国のIT企業から教育関連企業にまで広がっている。米国上場の中国企業190社の米国株式市場での時価総額は1カ月で約28兆円(約14%)も減少した。