宮田律
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宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

米国はタリバン9州都制圧でもアフガン撤退 20年かけた「対テロ戦争」の意味

公開日: 更新日:

 バイデン米大統領が8月末に米軍の撤退を完了することを7月上旬に明らかにして以降、アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは一挙に攻勢を強め、11日の時点でアフガニスタン全34州の9つの州都を制圧した。それでも、バイデン大統領は自らの決断について、「後悔していない」と強調し、「何千人もの米兵が死傷している。アフガン軍は、自力で国のため戦わなければならない」と混沌の地から逃げ去ろうとしている。

 バイデン大統領の言い草は「アフガンのために米国は尽くした」みたいに聞こえるが、そもそもアフガンが今のような混沌状態に陥ったのは米国のせいだ。2001年9月11日に米国で同時多発テロ事件が発生し、4機の旅客機が乗っ取られ、そのうちの2機がニューヨーク・世界貿易センタービルに、また1機がワシントンDCの国防総省に突入。さらに1機はピッツバーグ郊外に墜落するという同時多発テロが発生した。このテロでは、およそ3000人が犠牲になり、ブッシュ米大統領(当時)は、直ちに「テロとの戦争」を呼びかけ、同年10月中旬にアフガニスタンへの攻撃を開始した。

■タリバン政権打倒を米国が01年に掲げたそもそもの理由

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