有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

はるやまHD<上>創業家の内部対立が表面化、姉が弟の取締役退任を要求

公開日: 更新日:

 新しい社長となる中村氏の賛成率は63.41%だった。正史氏を除く創業家側は反対票を投じたが、個人株主の多くが賛成に回ったことになる。社長交代を前向きに評価したということだ。

 “公約”に従い正史氏は代表権のない会長に退き、創業家以外から初の社長が誕生した。

 社長を辞めるつもりはなかったが、批判の矛先が自分を追放するという一点突破に絞られていたため、辞任するしかなかった。作戦が功を奏し、追放は免れ、取締役にとどまることができた。正史氏は胸をなで下ろしたに違いない。

 この春、テレビCMに人気アイドルグループの乃木坂46を起用。「私たちが今、欲しいのは自分に自信を持てる一着」とフレッシュマン向けにアピールした。

「私たちに今、一番必要なのは『人の和』です」。痛烈な皮肉というか、毒を含んだ裏キャッチフレーズが社内の至るところに流布している、という。

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