小林佳樹
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小林佳樹金融ジャーナリスト

銀行・証券・保険業界などの金融界を40年近く取材するベテラン記者。政界・官界・民間企業のトライアングルを取材の基盤にしている。神出鬼没が身上で、親密な政治家からは「服部半蔵」と呼ばれている。本人はアカデミックな「マクロ経済」を論じたいのだが、周囲から期待されているのはディープな「裏話」であることに悩んで40年が経過してしまった。アナリスト崩れである。

カーボンバブルがはじけるとリーマン危機再来か 2000兆円もの座礁試算が発生との試算

公開日: 更新日:

「気候変動問題への対応が最重要アジェンダ(課題)だ」

 全銀協の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は、金融界が直面する最大の課題についてこう強調する。

 カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)に向けた取り組みは、大手銀行から中小金融機関まで共通した課題だ。「いま最も心を砕いているのは取引先の企業がカーボンニュートラルへのプロセス、いわゆるトランジション(移行)をどのように実現していくのか、対話とファイナンスを通じて支援していくかが問われている」(メガバンク幹部)という。

■クローズアップされる「恐怖の報告書」

 カーボンニュートラルへの支援はなにも取引先のためだけではない。「取引先がカーボンニュートラルを実現できなければ、そのまま金融機関融資の不良資産化となってはね返ってくる」(メガバンク幹部)からだ。実は金融界では「恐怖の試算」がクローズアップされている。「脱炭素でカーボンバブルがはじければ化石燃料など最大で2000兆円もの座礁資産が発生しかねない」とする「スターン報告書」の試算だ。

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