株で大きく儲けるコツ 長く持続する“バブル企業”を狙え
「株式相場がバブル状態」という言葉がよく使われる。コロナ禍の高騰相場でもさかんにいわれたが、そもそもバブルとは何か、分かっているだろうか。
株バブルは、背景により2種類に大別できる。
①マクロ的なもので、株価だけでなく不動産や金融資産全般の価格が高騰し、それが経済全般に影響をあたえるタイプ。
②「イノベーション」を材料とした「個別要因」によるバブル。社会に新技術が登場するたびにこうしたバブルが発生してきた。
数年の周期で調整される①に対し、②は長く持続する特色がある。今回は、この②について考えてみたい。
「イノベーション・バブル」の先例として、1840年代英国の「鉄道株バブル」や、1920年代米国の「自動車株バブル」があげられる。自動車バブルを代表する企業GMは1910年代からピークの29年までに株価は約175倍になったものだ。
最近の「イノベーション・バブル」である「ITバブル」は90年代後半に発生し、過熱し過ぎて2000年に破裂した。しかしアップルやマイクロソフト、また当時ベンチャー企業であったアマゾン(創立1994年)やグーグル(同1998年)などは残り、現在に続く「IT・DXバブル相場」を先導している。日本の企業でいえば、幾多の困難を乗り越えてきたソフトバンクGだろう。