株式は「まっとうな投資行動」日本人に欠ける“お金に働いてもらう”という意識
この国の人たちはリスクを極端に嫌う。若者を中心にネットトレーダーは増えているが、国民の多くが、株式投資? 「そんなもの」といった反応である。
実際、家計金融資産1946兆円(3月末)のうち、株式のウエートはわずか10%にすぎない。逆に、現・預金比率が54・3%に達する。
バカバカしいほどの超低金利なのに、これはどうしたことか。趣味は預金? う~ん、悲しい話じゃないか。
アメリカは株式のウエートが約4割だ。この結果、アメリカ国民は昨今の株高の恩恵を満喫、家計金融資産「1京円」を超えている。
日本人は“お金に働いてもらう”という意識に欠けている。そう、運用だ。なお、リスクとはラテン語が語源だが、本来の意味は「勇気を持って試みる」といわれている。