重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

山口FG吉村会長兼CEO解任の背景 グループ2度目トップ“クビ”の異様

公開日: 更新日:

 異様――としか言いようがない。グループにとってこれが2度目のトップ解任劇である。

 先週25日に開かれた臨時取締役会で吉村猛会長兼CEO(最高経営責任者)を解任したと発表した山口フィナンシャルグループ(FG)。十分な社内合意のないまま新規事業を進めるなど「ガバナンス上の問題」があったことなどが理由。同日の株主総会で取締役としては再任されているため「当面、取締役としては残る」としているが、進退は微妙だ。

 実は山口FGでは山口銀行時代の2004年にもクーデターでトップの首が飛んでいる。5月の決算取締役会で突如、当時の田原鉄之助頭取の解任動議が出され、賛成多数で頭取罷免が決まったのだ。

 クーデターを主導したとされているのは前頭取だった田中耕三相談役。田中時代に塩漬けにしてきた不良債権を田原頭取が一気に損失処理して赤字決算にしたことを「自身の『院政』に対する挑戦」と受け止めた相談役が「子飼いの役員らに指示して多数派工作を画策した」(事情通)といわれている。

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