ニプロ×テルモ ワクチン接種支える医療機器メーカーを比較
新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。自治体の集団接種や大規模接種、さらに職域接種など打てる場所は拡大してきました。どんな現場でも活躍する製品のひとつに、注射器があります。
今回は注射器など医療用具を扱う「ニプロ」と「テルモ」の社員待遇を比較してみます。両社に共通しているのは、ファイザー製のワクチン1瓶から「7回接種可能」にする注射器です。当初は6回が限界とされていましたが、改良を重ねることで7回を実現しました。
ニプロは、ディスポーザブル(使い捨て)医療器具で知られます。また人工透析の分野に強みを持ち、後発医薬品、受託医薬品なども手掛けます。創業は1947年。当時は電球再生事業でした。医療分野への進出は65年で、製薬会社向けに輸液セットの販売をスタートさせています。
テルモはカテーテルなど心臓血管領域に強みを持っています。体温計も有名です。創業は1921年。北里柴三郎氏をはじめとする医師が発起人となり、体温計を製造する「赤線検温器」として設立されています。現在は医薬品のほか、栄養食品も扱います。