「オーナー企業の株は買い」は本当なのか?
オーナー企業とは、創業者あるいはその一族が経営する企業のこと。
日本で代表的なオーナー企業といえば、ソフトバンクG(孫正義会長兼社長、持ち株比率29.01%)やファーストリテイリング(柳井正会長兼社長、同20.78%)、日本電産(永守重信会長、同8.2%)が挙げられるが、これらの企業の株は高パフォーマンスで知られる。
いずれの企業も、時価総額が5年前のほぼ3倍以上になっている。
国内企業の社長持ち株比率と株価パフォーマンスの関係を調べたデータがある。東証1部企業を対象に社長持ち株比率が高い上位2割の企業と、逆に持ち株比率が低い2割の企業の株価を継続的に比べると、社長持ち株比率が高い方が低い方より株価パフォーマンスが7.6%上回っていた。
米国でも、オーナー企業の株価上昇が顕著である。例えばGAFAのうち、フェイスブック、アマゾンがそうだし、アップルやグーグルも元オーナー企業だ。米国には30年以上前から、オーナー企業の株式で構成される株価指数があるのだが、その指数のパフォーマンスはS&P500指数を大幅に上回っている。