重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

ロート製薬が「ボラギノール」の天藤製薬を買収した意図

公開日: 更新日:

 痔疾治療薬と目薬の相乗効果は?――などと思わずそろばんをはじきたくなってくる。

 一般用目薬の国内最大手・ロート製薬が「ボラギノール」を手掛ける天藤製薬(大阪府豊中市)を買収すると発表した。天藤創業家などから8月末、発行株の67.19%を取得し子会社化する。自社の海外販売網などを活用して「ボラギノール」の国際展開を図る方針だ。

 天藤製薬は京都・福知山城下の元伊勢神社門前で1813年開業した薬種商が起源。その後1921年に天藤薬化学研究所として設立され、50年に現社名へ商号変更した。

 創業者は京都帝国大学病院に薬剤師として勤務していた大槻欽三氏。当初は同病院の院内製剤として創製された「ボラギノール」の開発に携わり、同病院の依頼を受ける形で商業化に踏み切ったとされる。

 以来、痔疾治療薬ほぼ一筋約100年。70年からはじめた「痔に~はボラギノール」のテレビCM効果もあって同領域における大衆薬市場のシェアをほぼ独占しているが、「ボラザG」ブランドで医療用医薬品も製造販売。88年には発行株の30%を保有する武田薬品工業から「ヘモクロン」の移管も受けた。

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