せのや 福岡武志社長<2>「家にいても気が滅入る」の一言で

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 コロナの影響で売り上げが9割減になった「せのや」。運営する土産物屋店「いちびり庵」は3回目の非常事態宣言でも店を閉めることなく、逆境に耐え忍びながら営業を続けている。

 1回目と2回目の非常事態宣言では閉店していたが、スタッフの「家にいても気がめいるだけ」の一言で、赤字にもかかわらず開ける決心をした福岡社長。

 多額の借金を抱えながら、雇用調整助成金などでやりくりし、スタッフは一人も辞めていない。

 そんな福岡社長に6年前、経営を譲ったのが現会長の野杁育郎さんだ。

「こんなことになるなら社長にはなりませんでしたよ(笑い)」

 とはいうものの、福岡さんにとって尊敬すべき先輩に当たる。野杁会長は大阪では知る人ぞ知る有名人。彼を有名にしたのが「なにわ名物開発研究会」だ。25年ほど前の会の発足当時、野杁さんが社長を務めるせのやが中心となり、“売れる大阪名物”を開発するため、「ええ大人がビジネスも遊びも本気でやっている」をモットーに立ち上げた。

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