日清紡HD×東芝テック 電気機器が主力ビジネスの2社を比較
何をビジネスにしているの? という会社は案外多いものです。日清紡ホールディングスは、社名から連想されるのは繊維産業です。もちろん、今でも繊維部門は重要な役割を担っていますが、東京証券取引所の業種分類は「電気機器」。自動車やスマホなどにかかわる製品を数多く手掛けています。
今回は電気機器に分類される日清紡HDと東芝テックの社員待遇を比較してみます。
日清紡HDの創業は1907年。財界の有力者を含む76人が発起人となり設立されました。高級綿糸を扱っていましたが、戦後の高度経済成長期に化学品など非繊維に進出。1960年度に90%あった繊維部門の売り上げは、2020年度には7%まで縮小しています。無線・通信が32%を占める最大部門です。
東芝テックは1950年に東芝の大仁工場が分離独立した会社です。大仁工場は金銭登録機などを扱っていました。その流れは現在のビジネスにつながっていて、小売店のPOSレジでは国内シェア5割を誇ります。東芝グループのリテール&プリンティング事業を担っています。