“ゴミ屋敷”状態の実家は売りたくても残置物処分が高くつく
空き家が目立っています。「7軒に1軒が空き家」といわれる時代ですから、どなたも避けて通れない問題だと思います。
弊社にも、空き家の売買の話が持ち込まれます。
「実家を処分してほしい」と相談にやってきたのは同じ町内会に住む村瀬さん。実家は隣の区にあり、両親が暮らしていましたが、父親が5年前に亡くなり、施設に入っていた母親も2年前に亡くなったので、そろそろ実家を処分したいとの話です。
さっそく現地検分をしました。村瀬さんの実家は築40年以上の木造2階建て。だれも住んでいないので、かなり傷んでいました。鍵を預かっていたので、室内も見ましたが、ビックリです。ほとんどゴミ屋敷状態。村瀬さんも一度は片付けようと段ボールに仕分けしたそうですが、企業の役員という多忙な身。お手上げとなり、結局、貴重品だけを持ち出し、あとはほったらかし状態が続いているそうです。
通常、不動産を売却する場合は、建物を解体し、引き渡しは更地渡しが基本です。万一、建物を現況のまま売却するとしても、家具や電化製品、生活用品類は売り主で処分するのが基本です。その処分ができない場合は、残置物の処分代を売り主が負担することになりますが、この処分代が結構高くつくのです。