推定390億円とも…創価学会が太閤園を高く買い取ったワケ
椿山荘などのホテル運営を行う藤田観光が、コロナ禍での業績悪化から、大阪の老舗結婚式場「太閤園」を、3月22日付で創価学会に譲渡していたことが明らかになった。
太閤園は、明治時代に「関西経済界の雄」といわれた藤田財閥(現在のDOWAホールディングス)の総帥、藤田伝三郎の邸宅跡に1959年開業。広大な日本庭園を含む2万5000平方メートル(約7600坪)もの敷地は、JR東西線・大阪城北詰駅から徒歩1分、JR・大阪メトロの京橋駅からも徒歩4分という好立地にある。
■譲渡額は390億円近い?
譲渡額は非公開だが、藤田観光はこの取引による特別利益329億円を計上。簿価が60億円なので、単純計算で390億円近い価格で譲渡されたと考えられるが、「具体的な数字は開示しておりません」(藤田観光)とのこと。
ある不動産鑑定士は、周辺の土地相場よりも相当高く買い取られた可能性が高いと話す。
「この辺りは大阪の中心地に近く非常に需要の高いエリアですが、商業地の場合、取引価格は坪140万~180万円ほどです。土地だけで最低100億円以上しますが、大手不動産ディベロッパーが購入したとしても通常の取引価格の2倍程度まで。今回、それを大幅に上回る価格で譲渡されたものと思われます」