崖がある土地はケガのもと 現地確認は必ず自分の目で行う
大学の後輩N君が久しぶりに話があるというので、会うと、息子さんの不動産購入の件でした。
不動産会社から紹介された土地を買いたいと言っているのだが、土地価格だけで6000万円、建物も含めると8000万円以上の買い物になるので、心配だと言います。息子さんは大学を卒業して5年目、奥さんと共働きで同じ上場企業に就職しています。資金を全額借り入れたとしても、月々の返済が20万円弱で購入することができる物件なので、2人の給料からすれば資金的には心配ありませんが、やはり人生最高の高い買い物。プロに見てほしいという相談でした。
まず、物件資料をチェックし、権利関係、用途地域、地区計画、条例・許認可関係、道路の種類、地歴、周辺の生活環境、ライフライン、ハザードマップなどを調べましたが、問題は見あたりません。
次は現地の確認です。最近はグーグルマップで確認する手抜きの業者も多いですが、必ず自分の目で現地を確認するのが基本です。物件は東横線で渋谷駅から20分くらいの最寄り駅から徒歩6分。坂道が多いものの、好立地です。南面と西面が道路に面しており、道路幅員は6メートルです。敷地の宅盤は道路より2メートルくらい高い場所にあり、日当たりも良好です。道路境界標、隣地境界杭の確認、電気・水道・下水・ガスの引き込みもすべてOKです。最後に隣地の状況確認です。北側は本物件より1メートルくらい高い宅盤です。北側が高い土地は家相が良いといわれています。ところが、東側の土地を見て驚愕です。