巣ごもりの影響は?食品大手キッコーマンとヤクルトを比較
食品会社にとって“巣ごもり”はプラスなのでしょうか。自宅での食事が増えているので、食材や調味料の売れ行きは好調といいます。一方、外食店の営業自粛で業務用は動かなくなります。
今回は食品を扱う「キッコーマン」と「ヤクルト本社」の社員待遇を比較してみます。
キッコーマンは長くなった自宅時間の影響で家庭用の醤油は伸びています。ただ、今期(21年3月期)の第3四半期(20年4~12月)を見ると、業務用は前年割れ。国内全体の醤油部門は前年を下回っているようです。
設立は1917(大正6)年。野田醤油(本社・千葉県野田市)としてのスタートでした。64年にキッコーマン醤油へ社名変更しました。現在はデルモンテのアジア・オセアニア地域の商標権を所有するほか、マンズワインなど多彩な展開です。
ヤクルト本社は代田稔氏が乳酸菌シロタ株の培養に成功した1930(昭和5)年から歴史が始まります。35年にヤクルトの製造・販売を開始し、55年にヤクルト本社を設立しました。「ジョア」や「タフマン」などでも知られ、医薬品、化粧品も扱います。ヤクルトレディによる販売網は有名ですが、コロナ禍で人との接触が制限されるだけに売り上げは厳しいと伝わります。