小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

遂にデカ顔! 7年ぶりマイチェンのオデッセイいまだ侮れず

公開日: 更新日:

ホンダ・オデッセイ(車両価格:¥3,495,000/税込み~)

 90年代に大ブームを起こした元祖乗用ミニバン、ホンダ・オデッセイが昨年7年ぶりにビッグマイナーチェンジした。最大のポイントは見れば分かる通り、デカ顔の初採用だ。

 今、ラージミニバンといえばトヨタ・アルファードにせよ、日産エルグランドにせよ、メッキギラギラのデカ顔であり、ビックサイズグリルを採用中。明らかに路上での存在感であり、威圧感を重視したデザインだった。

 一方ホンダは、これまでミニバンではそうした要求に応えないできた。歴代オデッセイもさることながら、一時あったラージミニバンのエリシオンも薄型グリルだったし、中国で走っている2代目モデルも顔が多少ぶ厚くはなったがそれでも控え目だ。

上品ながら押し出しは強い!

 しかし今回はマイチェン前よりもボンネット高を7センチも持ち上げ、同時に5層になる分厚いグリルを採用している。その下のバンパー部も含めると8層構造だ。

 だが担当デザイナーが「オラオラ系にはしたくなかった」と言う通り、全体的にスクエアでどこか上品。その辺りにホンダの意地が感じられるが、押し出しはやはり強い。

 一方、フロントとリアの造形が変わったほか、パワートレインは基本的に共通で従来通りのガソリン2.4ℓモデルと、ガソリン2ℓハイブリッドの2種類。細かく言うと、自慢の先進安全ホンダセンシングが進化して後方誤発進抑制機能が付いたのと、日本初のジェスチャーコントロールによるパワースライドドアや、キック動作によるパワーテールゲートが付いた。

ミニバンの皮を被ったベンツ!

 だが、ひさびさに乗ってみて驚いたのは、元々のミニバンとしての実力の高さだ。もちろん販売台数でアルファードに負けているように、見た目の威圧感、乗った時の見晴らし感は全然違う。オデッセイはフロアが異様に低い超低床プラットフォームを採用しているし、全高もアルファード比で20センチ以上も低い。

 しかし重心が低いお陰でコーナリング中の左右ロールが少なく、足回りを柔らかくすることができ乗り心地は明らかにライバルより上質。変な話、ミニバンの皮を被ったベンツ! と呼びたくなるほどの走りの良さだ。

 特に2ℓハイブリッドの走りがいい。トヨタ流ハイブリッドと違い、エンジンを基本的に発電用に使い、加速をほぼ184ps&315Nmの電気モーターで行うため、全体に静かかつ滑らか。妙なシフトショックも皆無だ。

燃費もリッター15km台を記録

 実燃費も良好で、大型7〜8人乗りミニバンでありながらリッター15km台を記録。

 競合に比べると威張りは足りないかもしれないが、顔の威圧感は増したし、超低床プラットフォームによるスポーティな走りや良好燃費は相変わらず。個人的に乗るならばやはりアルファードよりオデッセイ。

 まだまだ隠れたいいクルマがあることを再確認させられてしまった。

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