有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

アキタフーズ<上>2人の元農相に多額献金した養卵“西の雄”

公開日: 更新日:

 東京地検特捜部と広島地検は昨年7月4日、元法相で衆院議員の河井克行被告(自民党を離党)と、妻で参院議員の案里被告(同)を支援していた鶏卵生産会社、アキタフーズを家宅捜索した。

 東京都港区にある東京本社から午後4時すぎ、係官がおよそ20箱の段ボール箱を2台の車に分けて積み込んだ。広島県福山市の福山本社では午後9時前、敷地内の駐車場に止めてあったトラックに大量の段ボール箱を押収した。

 アキタフーズは参院選公示前の2019年6月末、案里被告の支援集会を開催した。克行被告が支部長を務めていた自民党広島県第3選挙区支部に対し、社名変更前のアキタの名義で18年に計262万円を寄付。16~17年も多額の献金をしていた。

 19年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件に関連して家宅捜索を受けたアキタフーズは昨年8月5日、創業家の秋田善祺グループ代表と長男の正吾社長が辞任した。

 この家宅捜索を突破口に、2人の元農相の現金授受疑惑が浮上。元農相で元内閣官房参与の西川公也・元衆院議員は「18年以降に現金数百万円を受け取っていた」と報じられた。

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