小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

10年ぶりマイチェン 日産エルグランドは意外に悪くない!

公開日: 更新日:

日産エルグランド(車両価格:¥3,694,900/税込み~)

 あけましておめでとうございます。気付いたら今年も始まっていたがまずは昨年末の発見から。そう、意外に良かった新型日産エルグランドだ。

 今や全長5m前後のラージミニバンと言えば、トヨタ・アルファード&ヴェルファイア兄弟車が有名。特に前者はコロナ禍後半でも月販1万台を越える異様人気っぷり。改めてゴージャスミニバンのトップランナーぶりを示したが、実は先駆者は97年発売の初代エルグランドだ。

 しかし2代目まで旧態依然としたFRプラットフォームだったせいもあり徐々に後発アルヴェルに追い越され、大逆転を図ったのが2010年発売の現行3代目エルグランド。かつてない低床FFプラットフォームや走りの良さで迫ったが残念ながら追いつけず、最近では月販数100台レベルに。

 そこで再逆転をかけたのが去年10月に10年ぶりのマイナーチェンジを受けた新型エルグランドなのだ。10年ぶりのフルモデルチェンジでないのが超残念だが、改善は大きく3点。外観、内装のリフレッシュと先進安全装備の充実。

先進安全は進化するもエンジンや足回りに変更なし

 今回乗ったのは2.5ℓ直4ガソリンの「250ハイウェイスターアーバンクロム」。一番目立つのは黒光りしたアーバンクロム色グリルや新ボディカラーの「ディープクリムゾン&ミッドナイトブラック」。リアコンビランプも、アーバンクロムモデルに限っては中パネルがダーク系になり、ホイールもグラファイト色の新型に。外形こそ変化はないが、チョイ悪ムードが濃厚に。

 インテリアも9インチのセンターモニターが10インチに拡大すると共に、インパネシフト回りが大型ピアノブラックパネルに。本革シートもリッチなキルティング表皮になった。しかし目立つのはそれくらいで正直大きく変更したとは言い難い。

 一番進化したのはやはり先進安全で「360°セーフティアシスト」を全車標準装備。2台前車両も検知するFCW(前方衝突予測警報)や、主に後方をケアするインテリジェントBSIやBSW、RCTA(後退時車両検知警報)などの機能追加が大きい。一方、乗って分かるエンジンや足回りに変更はなく正直そこは残念。

「俺ってエライ」と感じる車高の高さや見晴らし感はなし

 とはいえライバル、アルファードと乗り比べると分かるのが、走り味に意外に遜色がないこと。それどころか全高の低さからハンドリングはキビキビしてるし、車重も軽めで2.5ℓでもグイグイ走る。

 大きな違いは「俺ってエライ」と感じる車高の高さや見晴らし感がないことで、ある意味3代目エルグランドの失敗は、初のFFプラットフォームとしてマジメに作り過ぎたことなのだ。

 そこさえ外せば、今もエルグランドも意外に悪くない! ってなわけで別段クルマに乗ってエラそぶりたくないアナタ! 意外にオススメかも。

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