春には株価3万円か…withコロナでハネる“8大テーマ65銘柄”

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 株価3万円はいつか? 株式市場の最大テーマとなっている。兜町関係者は「新年は大台を突破する」と強気だ。NYダウは一足早く3万ドル台に乗せ史上最高値を更新。日経平均も約30年ぶりの水準に高まったが、バブル期の最高値(3万8915円)はまだまだ先。3万円は通過点に過ぎないだけに、市場からは「アッサリ超えるのでは」との声も聞こえてくる。

「早ければ3月、4月あたりに日経平均は3万円を付けるかもしれません。世界でコロナワクチンの接種が始まり、経済活動も徐々に戻りつつあります。株式市場は一段と活発化する可能性があります」(IMSアセットマネジメント代表の清水秀和氏)

キーワードは「EMF」

 年明けから「3万円」に向けた上昇相場が出現するとなれば、その流れに乗らない手はない。どんな銘柄を狙うべきか。

「市場テーマは3つに集約されると思います。1つ目は環境(Environment)です。米国のバイデン次期大統領は、地球温暖化など環境問題に取り組む姿勢を見せています。これは外せないでしょう。2つ目は医療(Medical)。ウィズコロナは当分続きますから衛生関連など医療は引き続き重要なテーマです。3つ目は食料(Food)だと思っています。コロナ禍で巣ごもり需要が増加しましたが、その傾向は長期化するでしょう。地球規模の食料調達にも目を向けるべき時期です。新年は3つのテーマの頭文字を取った『EMF』がキーワードだとみています」(清水秀和氏)

 環境は、バイオマス発電を手掛けるタクマや、水処理関連の月島機械、栗田工業、オルガノなどが注目株。

 医療は、検体検査機器のシスメックス、消化器内視鏡で世界シェアトップのオリンパス、脳波計で世界首位の日本光電あたりだ。

 食料は、農業機械で国内トップのクボタ、農業ITプラットフォームのセラク、農業の省力化に強みを持つオプティムなどが狙い目となる(別表参照)。

感染症の流行で遷都構想が浮上するか

「もしかすると遷都がテーマになり得ます。というのは、歴史的に疫病が蔓延すると遷都構想が浮上するからです。古くは奈良時代の平城京から長岡京への遷都は疫病がひとつの理由だったという説があります。感染症の流行は遷都を連想させます」(清水秀和氏)

 国会では1990年に「国会等の移転に関する決議」がなされ、99年には「国会等移転審議会答申」が出されている。遷都は決して絵空事ではない。

 答申での移転先候補は岐阜・愛知地域、栃木・福島地域、三重・畿央地域の3つ。

 遷都構想が持ち上がれば、候補地は話題でもちきり。地域活性の起爆剤となる。関連銘柄は100円ショップのセリアや、歯科製品で知られるナカニシ、肉まん・あんまんの井村屋グループなど、移転先に本社を構える企業群だ。

米GSが選ぶシクリカル銘柄

 米証券会社のゴールドマン・サックス(GS)は2021年の展望リポートで、シクリカル銘柄(景気敏感株)と、企業再編の可能性がある銘柄に注目した。出遅れ感のあるシクリカル銘柄として、日立製作所やヤマハ発動機、堀場製作所などをピックアップ。

 また20年は、上場子会社の非公開化(NTTによるNTTドコモの完全子会社化や伊藤忠商事によるファミリーマートの子会社化など)が相次ぎ、新年も事業再編の流れは継続するとの読みで、三菱ケミカルHDや東レ、川崎重工業などを注目銘柄に挙げている。

兜町が騒ぐ「渋沢栄一」

 ちょっとユニークなところでは2021年の干支「丑(ウシ)年」にちなんだ銘柄だ。

「相場格言の『丑つまずき』は気になりますが、市場では『草木も眠る丑三つ時』。何があろうとも『ウッシッシ』。『丑はモーかる』が合言葉です。牛乳関連の雪印メグミルク、牛丼の吉野家HDなどは気になります。ウシオ電機も関連銘柄でしょうか」(株式アナリストの櫻井英明氏)

 干支は案外、侮れない。巳(ヘビ)年は蛇の目ミシンが株高となり、20年子(ネズミ)年は中(チュー)部飼料が年明けから上昇した。

 また新年には、新1万円札に採用される渋沢栄一をモデルにしたNHK大河ドラマ「青天を衝け」がスタートする。日本初の銀行「第一国立銀行」や「東京株式取引所」(現・東京証券取引所)の誕生に尽力した人物だけに投資家の関心は高い。

 渋沢栄一が創設に関わった企業は約500社に上る。第一国立銀行が前身のみずほFG、日本初の損保として生まれた東京海上HD、「日本の迎賓館」帝国ホテルなど“渋沢銘柄”が21年に話題となりそうだ。

 8大テーマ、65銘柄にきっとお宝株は眠っている。

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