有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

麻生<上>豊洲市場の東都水産に友好的TOB実施 争奪戦に注目

公開日: 更新日:

 豊洲市場は2018年、築地を離れ最新施設として開場した。市場開設者の東京都は5年間で水産物の取扱量を1・5倍に増やす目標を掲げたが現状は厳しい。豊洲の19年の取扱量は34万トンと築地のころより1割少なく、1987年のピーク時の半分に減った。

 これは市場外流通が増えたことによる。商社や大手水産会社が海外から大量に水産物を直接買い付け、外食チェーンやスーパーなどに販売しているからだ。

 商社は漁船と直接契約を結び、マグロなどの高級魚は、漁船がとってきた魚を1隻分、まるごと買い取る。マグロの場合、半分が市場外流通だという。買い取ったマグロを自分の会社で解体し、インターネットで直接消費者に販売する水産会社もある。

 卸売市場に関する改正法が6月21日施行され、取引ルールが緩和された。大卸が集荷した生鮮食料品を仲卸や売買参加者以外への販売を禁じる「第三者販売の禁止」が廃止された。ルールの緩和をとりわけ注視するのが、市場外流通が急増し、取扱数量が最も落ち込んでいる水産卸市場の関係者だ。

 法施行を機に水産卸の再編が始まった。最大手水産会社マルハニチロは豊洲市場の大卸、大都魚類(東証2部上場)をTOBし完全子会社にした。大都魚類は6月18日、上場廃止となった。

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