コロナ禍で打撃 ファッションビル大手2社の社員待遇を比較
丸井グループ/J・フロント
街中に人が戻ってきたとはいえ、小売業の売り上げはなかなか回復してこないようです。
デパートの売上高(9月)も日本百貨店協会の統計によれば、全店ベース(既存店)の売り上げは前年の同じ月と比べ33・6%減少しています。マイナスは12カ月連続です。
とくに衣料品の動きが鈍く、婦人服・洋品は38・6%減。テレワークが定着し、外出の機会が減っているのも痛手でしょう。
今回は、そんなコロナ禍の影響を受けている、ファッションビルを展開する「丸井グループ」と、「J・フロントリテイリング」を比較してみます。
丸井Gは、丸井など小売りやクレジットカードのエポスカードなどを抱える持ち株会社です。設立は1937年。60年に日本初となるクレジットカードを発行しました。「月賦」の呼び名を「クレジット」に変更したことでも知られます。
J・フロントは傘下に松坂屋と大丸があります。今年3月にはパルコを完全子会社化しました。百貨店とパルコの両事業を合わせると、売上高の約8割を占めます。「GINZA SIX」などのファッションビルも手掛けています。