UAEと国交正常化に合意 イスラエルの動向が握る世界の歴史
先週、とても重要な発表がありました。イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)がトランプ大統領の仲介により、米国ホワイトハウスで国交正常化の合意をしたのです。トランプ大統領は「歴史的な外交上の成果」を強調し、他の国交のないアラブ諸国やイスラム教国がイスラエルと国交正常化を期待するとしています。
イスラエルとアラブ諸国との対立は長らく大きな問題でしたが、その一部が国交正常化により、お互いに大使館の設置・観光・投資・通信での協力・直行便の乗り入れ予定となりました。イスラエル人が普通に入国できない国が多かったのですが、入国できる国が増え、イスラエル人のドバイ旅行も普通になるということです。
■投資は活発になりそうだが…
国交正常化は旅行だけではなく、ビジネス上の交流や投資が増えることにもなります。国交正常化の合意に対してエジプトやバーレーンなどは歓迎するものの、イスラエルと対立するイランは「恥ずべきことだ」、パレスチナは「完全な裏切りだ」と批判しました。