【太平洋セメントvs日本板硝子】インフラ整備を担う大手
台風、地震、洪水――自然災害の猛威は強まるばかりです。昨年も台風15号、19号が日本列島を襲い、多大な被害をもたらしました。防災の観点からも意識は高まっています。今回はインフラ整備を担う「太平洋セメント」と「日本板硝子」の社員待遇を比較してみます。
会社四季報(東洋経済)には業種別の項目がありますが、両社とも「ガラス・土石製品」に分類されています。
太平洋セメントは1998年に秩父小野田と日本セメントが合併して発足しました。セメントメーカー首位で、東京・台場に本社があります。生産拠点は国内9、中国3、ベトナムとフィリピンに1(2019年12月時点)。セメント事業のほかに建材・建築事業、資源事業などを手掛けています。
日本板硝子は住友グループに属しています。建築・自動車用ガラス、ガラス加工品、高機能ガラス製品分野で世界最大級のメーカーの一社です。製品の販売は100カ国以上にわたっています。
業績はどうでしょうか。前期(19年3月期)を見ると、売上高(単体)は太平洋セメントが3295億円で、日本板硝子は1118億円でした。経常利益は273億円と87億円となっています。