【古河電工vs住友金属】非鉄金属でしのぎを削る伝統会社
非鉄金属業界で上位にある「古河電気工業」と「住友金属鉱山」の社員待遇を比較してみます。
古河電工の創業は1884(明治17)年です。この年、古河鉱業(現・古河機械金属)の本所鎔銅所と山田電線製造所が開所されました。古河電工は両社の事業が母体となっています。現在は世界有数の光ファイバー製造会社として知られ、「電線ご三家」の一角に名を連ねています。ただ、時代とともに電線事業の比率は低下し、自動車の電装品をつなぐワイヤハーネスに軸が移っています。
住友金属は1590(天正18)年に蘇我理右衛門が京都で銅製錬・銅細工を開業したのが始まりです。豊臣秀吉が天下人だったころです。1691(元禄4)年に銅山資源事業を開始。住友の源流を受け継ぐ伝統ある会社で、現在は非鉄金属と電子材料が経営の2本柱となっています。
業績はどうでしょう。前期(19年3月期)の売上高は古河電工が4736億円(単体)、住友金属は7588億円(同)。経常利益は古河電工の226億円に対し、住友金属はほぼ3倍の776億円でした。