米WSJの記事が話題“ポジショントーク”のうのみは損をする
先日、不思議なフェイクニュースがありました。
名門のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「ヘッジファンドのブリッジウォーターは15億ドルのオプションを市場下落に賭けている」というタイトルの記事を書いたことです。
このタイトルの意味は、暴落すると大きく儲かるポジションを大量に持っているということなので、タイトルが相場暴落の警告に見えます。
ブリッジウォーターは運用総額が16兆円規模の世界最大のヘッジファンドです。
その創業者で共同最高投資責任者、市場最強の運用者ともいわれるレイ・ダリオ氏はウォールストリート・ジャーナルの記事に怒り、ブルームバーグに「ダリオ氏、自身のヘッジファンドで株安見込むポジション一切ない」というタイトルの否定記事が出ました。
レイ・ダリオのようなヘッジファンドは、そもそも売りと買いを組み合わせて保有し、バランスをどんどん入れ替えるため、ある時点のポジションの一部だけをピックアップすれば全く異なる印象になります。