重道武司
著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

トヨタ系「大豊工業」米子会社の不正で上場廃止の危機

公開日: 更新日:

■株価は一時7年9カ月ぶりの安値

 ところが、ここにきて棚卸資産の過大計上を踏まえて過年度決算を見直した結果、TCAは連続赤字に陥っていることが判明。

 TCA関連資産の簿価切り下げなどで約20億円の減損損失計上を余儀なくされる可能性が強まり、追加の調査が必要となって報告書の提出ができなくなったのだ。

 大豊工業はTCAに対し、今年3月末時点で9・89億円を貸し付けているほか「債務保証も行っている」(関係者)。このため単体決算では保有株減損のほか、貸倒引当金や債務保証損失引当金の追加計上なども迫られる見通し。業績の先行き不透明感や企業統治への懸念などから18日の株価は一時、7年9カ月ぶりの安値にまで急落した。

「(30日までに)何としても提出を間に合わせる」。同社幹部はこう強調するが、トヨタ関係者からは「とんだ面汚し。上場廃止になどなったら切腹ものだ」との罵声も飛ぶ。

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