経営学から見る吉本問題「テレビ局が株主だから」の筋違い

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 大企業トップとしてはあるまじき会見内容で醜態をさらした吉本興業の岡本昭彦社長(52)。お家騒動は今も沈静化していないが“笑いの総合商社”の異名をもつ同社を立て直すにはどうするべきか。立命館大学教授(経営学)の西山昭彦氏に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

「会社のガバナンスをどうするかの指針がないと、経営者の会見として意味がない。本来は吉本興業が6月27日にホームページに掲載した『決意表明』に沿って説明し、現実問題への対処と今後の指針について説明することが第一でした。後付けになりますが、25日の経営アドバイザリー委員会設置の報告を、社長の会見で行うべきでした」

 吉本は岡本社長の“テープ回してないやろな”発言に象徴的なパワハラ体質が染み付いているようだが、内部からの変革は可能なのか。

「社外取締役・監査役(7人)がいること、吉本興業株を合計で12%所有する筆頭株主フジ・メディア・ホールディングスの存在、業務の発注先に官庁・公的機関がいるという3点があるので、健全な会社になる可能性はある。こういう緊急時こそ社外取締役がリードして第三者委員会の設置をはかり、客観的な調査と改善の方向性を明確にさせるべきでしょう。公正取引委員会も指摘しているとおり、仕事には契約書は必要で、それがないと仕事の結果と契約を照らし合わせる監査もできません」

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