トヨタはモデル平均21万円 大企業の「企業年金」いくら?
年金だけでは毎月5万円の赤字で、30年間で2000万円が不足する。節約で乗り切るにしても、そんな生活では夫婦仲が悪くなるのは必定。そんな中、月額30万円の企業年金をもらって涼しい顔の人たちもいる。
■もらえる人は51%
トヨタの企業年金(3階部分)は勤続42年のモデルケースで月額21万円。厚生年金のモデル額約22万円を加えると、約43万円の月収になる。年収にして500万円超え。これなら奥さんもホクホク顔だろう。寄らば大樹ならぬ、やっぱり最後に笑うのは大企業かもしれない。
人事院によると、企業年金制度がある企業は17年で全体の51%。06年は58%だったが、積み立て不足や資金難で基金を解散・整理してしまった中小企業が多い。この時点で老後プランに差が出るが、平均退職金2459万円のうち、企業年金で1453万円、退職一時金で1006万円を受け取っている(別表)。
ひと口に企業年金と言っても、「終身」と「有期」があり、平均額は月額7万円ほど。例えば、積水化学グループのセキスイ企業年金基金は最長20年の有期年金で、退職時に企業年金を選べば、預けたお金に予定利率(19年度は1.8%)をかけ、それを20年で分割して受け取る仕組みだ。