著者のコラム一覧
ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

高額療養費の限度額引き上げ問題は「金がない病人は勝手に死ねば」と言われているようなものだ!

公開日: 更新日:

 しかし月30万円も払えるわけがない。そこで、約8万円でいいですよ。あとの21万円ちょいは国が出しますよ、というのが今までのシステムだ。これは助かる。

 しかし、この自己負担の限度額、約8万円が今年から上がるのだ。このケースの場合は3万円上がって約11万円。月に3万円上がったらかなり大変だ。だが、これだけじゃない。ここから1年ごとに段階的に上がっていき、2027年には約13万円になる。つまり毎月5万円多くなるのだ。

 最近はがんの薬が急速に進歩して、今やがんは死なない病気、薬を飲んで生き延びる病気になった。しかしこの薬が高額だ。

 まだ若い主婦が子供を抱えてがんになった。親の介護もしながら病気と闘い、子育てをする。月5万円も支出が増えたら到底やっていけない。仕方なく毎月の薬を2、3カ月に1回に減らさざるを得ない。苦しい。もう何のために生きているか分からない。そんな人がたくさん出てくる。

■防衛費には6兆円も…


 なぜこんなことになったのか。どうやら岸田政権で決めた「子育て支援」の財源が1.1兆円ほど足りない。そこで社会保険から充当しようということになり、高額療養費に目を付けたらしい。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853