著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

怪しげな“投資必勝法”に惑わされない…過去の検証は調整が利く

公開日: 更新日:

「これで運用すると15年間で30倍になるんですよ」

 あるFX運用業者の“もっともらしい”触れ込みだ。どうやら一定の買いポイント・売りポイントを決めて、上がってきたら買い、下がってきたら売り、とするらしい。

 いわゆる「順張り」のスタンスである。仮に「逆方向」に動いても大丈夫。投資資金を増やして、最後は勝ち切ればいい。もし、売り買いを6回やって失敗したら、しょうがない損切りだ……。

 なんとも“ありそうな感じ”だが、それで本当に勝てるのだろうか。

「ナニナニ、資金は1から始めて次は5、その次は16、そして4回目は44、5回目は117、最後の6回目は307になるという!!!」

 実にインフレなシステムだ。

「でも、儲かるのであれば“あり”なんじゃないか?」──と、思う人がいるかもしれない。

 しかし、これはあくまでも「バックテストの結果」であり、将来を保証するものではない。やってみないと分からないのである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  4. 4

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 5

    フジテレビにとって“CMスポンサー撤退”より危険な「致命的リスク」とは? 企業危機管理の専門家がズバリ

  1. 6

    “天皇”日枝久氏しか知らない「ジャニーズ圧力」「メリーの激昂電話」 フジテレビは今こそ全容解明を

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    巨人の50億円助っ人マルティネス 真面目でお人よしなだけに深刻な「2つの重圧」

  4. 9

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  5. 10

    リアル店舗にこだわり続けるホビーショップ 経営危機からのV字回復は「脱 安売り」だった