「彼の娘から財産目当ての結婚と邪推され…」47歳バツ2女性の悶々とする日々【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
47歳、年上彼氏と順調交際中だったはずが
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
47歳の亜紀さん(仮名)は、現在58歳の恋人・ノリアキさん(仮名)と順調交際中。
ふたりの出会いはマッチングアプリで、住まいが近かったことから試しに会ってみたところ、トントン拍子に交際まで進みました。
しかしここへきて、亜紀さんはノリアキさんとの将来について、大きな壁にぶつかっていると話します。
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プロポーズをされたけれど
「ノリアキさんから『結婚しよう』っていう話が出たのは、ちょうど3週間くらい前です。
それまでもぼんやりと将来の話は出ていたのですが、きちんとプロポーズされたのは初めてでした。
私はバツ2、彼もバツイチで、お互いに婚歴があるし、もうこの年齢なので、派手なセレモニーはせず、淡々と入籍だけすればいいよねと、地味婚を想定していたのですが…。
実は、そんな“ささやかな結婚”すら叶わないかもしれない壁が出てきちゃって、困っているんですよ」
前妻とのあいだに娘が
聞けば、亜紀さんには子どもがいないものの、ノリアキさんには前妻とのあいだに娘がひとりいるとのこと。
娘の年齢はもう20代後半で、現在は妻のもとでは暮らしておらず、恋人と都心で同棲生活をしているそうです。
「彼と娘はベタベタと仲がいいわけではありませんが、彼が経営者で経済的に余裕があるからなのか、欲しいものがあるときに娘は連絡をしてきてねだっていますね。
離婚で寂しい思いをさせた負い目があるのか、彼も娘には甘くて…。高価なものでもホイホイと買ってあげているのを何度か見ました」
娘が結婚に猛反対
実は、この娘の存在こそが、亜紀さんを悩ませている原因だそう。
亜紀さんとノリアキさんの結婚話が具体的になるにつれて、娘が猛反対。それまでは良好だった亜紀さんとの関係性も、日を追うごとに悪化しているのだとか。
「彼の娘は、はっきりと私との結婚に反対の立場を宣言しています。
本人からその理由を聞いたことはありませんが、彼によればお金が関係しているんじゃないかって話なんですよね。
彼の財産目当てで私が結婚をすると彼の娘は思っているフシがあって『そうはさせまい』とばかりに大反対を唱えているわけです」
また結婚してもいいかなって思ったのに
確かに亜紀さんは、ノリアキさんの経済力も結婚の決め手のひとつだったと認めつつ、「もちろん、財産目当てだけではありません」と強調します。
「彼は、老後が近づいてきて、ひとり暮らしよりも誰かと暮らしたいと、マッチングアプリを始めたそうなんです。
私も、もう結婚は懲りごりって思っていたけれど、彼と出会って付き合っていくうちに、また結婚をしてもいいかなって気持ちになれていたのに。
今の展開はすごく残念ですね…。
娘の本心がわからない
彼はこのことについて、私に本心を語らないので、娘の意見をどう思っているのか、私には本当のところがわかりません。
できれば3カ月以内に結婚をしたかったけれど、このまま彼の娘からの猛反対の中、進めるのは難しいだろうし…。
だからと言って将来の約束もないまま彼と付き合い続けるのも違うのかなぁって思ってきていて。
身の振り方を考えるためにも、彼がどういう考えなのか、この辺でしっかり聞いておきたいんですけど。
私にはなかなか話してくれないんですよね…」
◇ ◇ ◇
この問題が生じるまでは、自分は娘に気に入られていると思い込んでいたと話す亜紀さん。だからこそ自分との結婚を娘が反対してきたことに、ショックも受けているそうです。
では、亜紀さんの恋人であるノリアキさんは、恋人との結婚への “壁”をどう捉えているのでしょうか。次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)