小池都知事は朝鮮人虐殺「追悼文」8年連続で不送付…会見で半笑い“負の歴史”直視せず

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 今年も「負の歴史」から目を背けた。関東大震災で虐殺された朝鮮人らを追悼する式典が9月1日行われる。東京都の小池知事は今年も追悼文を送らない意向だ。

 実に8年連続。小池知事は同日に同じ会場で開かれる都慰霊協会の大法要で「犠牲になった全ての方々に哀悼の意を表している」と繰り返すが、天災による犠牲者と、虐殺による犠牲者は明らかに異なる。小池知事にその認識はあるのか。

 きのうの定例会見で、朝鮮人虐殺の史実についての見解を問われると、小池知事は「さまざまな研究が行われていることを承知している」とはぐらかす。「さまざまな研究の中には虐殺を否定するものもあるのか」と畳み掛けられても「さまざまな研究があるということです」となぜか半笑い。決して笑える話ではない。

 そもそも、朝鮮人虐殺が起きた背景には、1910年の日韓併合に基づく差別感情がある。日本は独立を求める朝鮮人を「不逞鮮人」として弾圧。朝鮮半島出身者が暴動を起こすとの恐怖と不安から警戒心を高める中、震災が発生した。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言が一気に広がり、自警団の結成など、朝鮮人に危害を加える動きがエスカレートしたのだ。

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