伐採か保護か…米ワシントン州で樹齢400年のオークの木めぐり裁判で激突!

公開日: 更新日:

 米ワシントン州の1本のオーク(ナラ)の木の命運に注目が集まっている。

 問題になっているのは、同州タムウォーターに生えている樹齢約400年の「デイビス・ミーカー・ギャリー・オーク」と呼ばれている高さ約24メートルの木。歴史的登録がなされていて、市のシンボルとして市民から愛されている。

 ところが昨年、高さ15メートルほどのところに生えていた長さ3㍍の大きな枝が折れて落下。これを受けて、デビー・サリバン市長は専門家チームに調査を依頼し、その結果「市民の安全が脅かされる恐れがある」として、この木の伐採を決定した。

 この決定に対し、市民グループは「歴史的登録をされている木を伐採するのは市長の権力乱用」と猛反対。伐採中止を求めてサーストン郡最高裁判所に訴えを起こした。

 その結果、同裁判所は5月24日、市による木の伐採を阻止する一時的な差し止め命令を出した。

 しかしこの判決に不服を持つ市当局は、この命令を取り消す申し立てを提出。「市民の安全を守るための伐採」か「市の文化・歴史的シンボルの保護か」……まだまだ続きそうなオークの木をめぐる戦いの行方に注目が集まっている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ