5類移行の新型コロナ、最後の無料ワクチン接種は「まだ打つべきなのか」専門家に聞いた
20日から始まった新型コロナのワクチン接種。生後6カ月以上の全ての人が無料で受けられる「最後の接種」となり、期間は来年3月末まで。65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人は「接種勧奨」や「努力義務」の対象となっている。
ただ、コロナが「5類」に移行したことや感染しても比較的軽症で済むケースが多いことなどから、ワクチン接種後に高熱が出て仕事を休むなどの副反応を考えると、接種するかどうか悩んでいる人が少なくない。高齢者ら多い人では今度で7回目の接種となる。一般の人でも「既に4回も打ったし……」と迷うところだ。ズバリ、打つべきなのかどうか。
医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏(内科医)はこう言う。
「私は打った方がいいと思います。変異株の種類が従来とは全く違う。今度のワクチンは新しい系統にも有効です。しかも、インフルエンザが既に大流行しており、今冬はインフルとコロナの同時流行の恐れがある。完全に日常に戻っている今冬は何が起こるかわかりません。米国でもCDC(米国疾病対策センター)が5歳以上はワクチンを打つべきだと推奨しています。接種したくないという若い人はどちらでもいいですが、高齢者と同居など感染させるリスクのある人や営業職、受験生などは打った方がいい」