「ポイント経済圏」のユルい生き方…ちょっとの手間で二重取り、三重取りだって可能
消費活動のあらゆる場面でポイントがつく現代社会。ポイントを獲得する「ポイ活」はほそぼそとしたイメージもあるが、やはり、もらえるはずのものをもらわないのはもったいないだろう。今、そのポイントをめぐって激しい競争にある。どう生きるか。
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「ポイント経済圏」という言葉をご存じだろうか。インターネットとポイントを中心とした経済圏だ。ポイントを活用するには、スマートフォン(スマホ)とスマホにダウンロードしたアプリ、そこに紐づいたクレジットカード(年会費無料でよい)が必要であるが、スマホキャリアー、ECサイトを軸にしたこの企業連合内ではポイントを通貨のようにため・使い、激しい競争の中、囲い込みが起きている。
主な経済圏は「ドコモ経済圏」「au経済圏」「楽天経済圏」「PayPay(ヤフー)経済圏」「イオン経済圏」の5つ。来年春からは三井住友銀行の「Vポイント経済圏」に、共通ポイントのTポイント(CCC)が加わる。
民間シンクタンク・MMD研究所が8月に公表した調査によると、現在活用している共通ポイントは上位から「楽天ポイント」「Tポイント」「Pontaポイント(au)」。
また、経済圏を意識してサービスを利用していると回答した人は70.2%にのぼり、昨年比14.0ポイント増。最も意識している経済圏は1位が「楽天経済圏」、2位は「ドコモ経済圏」だ。
ポイント経済圏を意識するきっかけとなったサービスは、ドコモ経済圏とau経済圏では「通信サービス」、PayPay経済圏では「QR・バーコード決済」。楽天経済圏では「ECサイト」。イオン経済圏は「リアル店舗」だった。満足度は「楽天経済圏」がトップ、次いで「PayPay経済圏」という結果。
「THE Goal」というお得ブログを運営している「まつのすけ」さんによると、「楽天、dポイント、Vポイント、Pontaの4つが経済圏のメインでPayPayが追いかけている状況。ポイ活の人にはTポイント、dポイント、Pontaが人気」という状況。