イオンは31品目を2~15%安く、すでにローソンと生協も…食料品の値下げラッシュは起きるのか
これは希望の光なのか。小売企業の一部で食料品を値下げする動きが出てきた。
スーパーのイオンは25日、食用油など計31品目の値下げを発表した。プライベートブランド(PB)「トップバリュ」シリーズのうち、サラダ油やカップ麺など、消費者の要望の多かった生活必需品を選び、約2~15%値下げした。
コンビニのローソンも、すでに12日から、おにぎり2品と弁当4品を対象に最大20%値下げしている。さらに、日本生活協同組合連合会(生協)も、9月からPB食品を中心に食パンなど約150品の値下げキャンペーンを実施中だ。
物価高が2年も続き生活が苦しくなっている庶民にとって、値下げは干天の慈雨だ。8月の消費者物価指数をみると、生鮮食品を除く食料は前年同月より9.2%も上昇。伸び率が9%台になるのは5カ月連続である。
総務省の家計調査(7月)によると、世帯が食品にかける支出金額のアップ率は、食料価格のアップ率を下回っている。値上げに対応するために「買う量」を減らしているということだ。