旗の台「新生湯」で8分を4セット。全裸で一服しながらぽあんぽあん
新生湯(東京・旗の台)
東急大井町線の旗の台駅と荏原町駅からそれぞれ5分ほど歩くと、宮造りの趣ある外観が見える。著名人も訪れる「新生湯」は1935年創業。靴を預けて下足ロッカーの木札を取り、券売機でサウナ代込み入浴料820円(タオルセット付き)を購入し、番台の面影を残すフロントでサウナ客は専用バンドを受け取る。
「当店は“動”を楽しむ『太陽の湯』と“静”を楽しむ『大地の湯』が週替わりで味わえます」とは、3代目の新井重和さん。東海大相模高卒の元高校球児らしく恰幅がいい。取材日は「太陽の湯」が男湯だった。
格天井の脱衣場から浴場へ。高い天井には六角星のシンボルマークが目に留まり、正面には富士山の壁絵がドーン。ペンキ絵師の故早川利光氏による音止の滝から望む名峰に気分はアゲアゲ。銭湯はこれじゃなきゃ。
立ちシャワー横にはリンスインシャンプーなどが用意されていた。サッパリと汗を流し、41.8度の主浴槽にザブン。
ボタン式のボディーマッサージとヒップアップエステが1床ずつ。垂れ下がった尻を強力ジェット泡でボボボと刺激されながら、バイブラの浅湯では親子がの~んびり。地下約30メートルから湧出する天然水の湯は温泉のように滑らかで、地元に親しまれている。
円形湯船の高濃度炭酸泉は35度で、浴槽縁にヒマラヤピンク岩塩が置いてある。ボタン式の流水歩行プールは30度。楕円形で1周10メートルほど。手すりにつかまりながら流れに逆らうこと10周。57歳の太ももはパンパンだ。