吉本興業前会長・大﨑洋氏が開催危ぶまれる大阪万博について激白…プロジェクトチーム“自腹運営”の苦境
2年後に迫った大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日)は、資材価格の高騰や建設業界の人手不足で、参加国が自前で負担する海外パビリオンの建設が遅れ、開催が危ぶまれている。岸田文雄首相は8月31日、大阪・関西万博に関する関係者会合で「準備が極めて厳しい状況」と認め、政府主導で準備を加速する方針を示した。
そんな中、“大阪万博のキーマン”が筆者に口を開いた。「大阪・関西万博催事検討会議」共同座長の大﨑洋氏(70)は、万博の催事関係の遅れを次のように不安視している。
「まあ、あんまり悪口みたいになったらいけないけど、現状把握のために4回くらい会議を開いたんですが、どうも話が見えなくて。万博の運営には霞が関の役人さんたちのほか、地方自治体や民間の方たちが半分ずつくらいいて、全部で600人くらいになるのかな。しかも、縦割りなので情報の整備もなかなか進まない」
長年、吉本興業のトップを務めてきた大﨑氏は、5月17日に会長退任を発表し、6月29日の株主総会をもって同社を退社。大阪・関西万博の催事検討会議共同座長に転身した。