維新“吉村ブランド”に陰り…池下卓議員秘書「二重報酬」のグダグダ対応で党内からブーイング
「日本維新の会」の池下卓衆院議員(48)が地元市議2人を公設秘書にし、共に税金が原資の秘書給与と議員報酬を二重取りさせていた問題が大炎上している。国会議員が地方議員に公設秘書を兼務させている事例は、自民党と立憲民主党の衆院議員3人でも明らかになったが、「身を切る改革」を掲げる維新が「二重報酬」を許していた実態が明らかになったことから、SNSでは「看板に偽りあり」と批判が殺到。さらに、維新の共同代表を務める吉村大阪府知事の対応を巡って、党内からもブーイングが噴出している。
党本部は当初、この問題を18日にスクープした毎日新聞に対し「何ら否定されるものではない」との考えを示していたが、吉村氏は翌19日「公設秘書が地方議員を兼ねるのはやめるべき」と見解を翻した。変節の理由について、ある維新関係者がこう明かす。
「法律で義務付けられた『兼職届』の提出を怠っていた問題はあれど、兼職自体に瑕疵はない。だから、最初は池下さんを守り切れると思っていたようです。しかし、さすがに秘書と市議の掛け持ちなど許されるわけがない。批判拡大に耐えきれず、吉村さんは見解を百八十度変えたのでしょう」