空咳を頻発するネコは短毛種でも「1日1回」ブラッシングを
この夏は厳しい暑さが続き、ワンちゃんもネコちゃんも毛の生えかわりが例年より激しかったと思います(テリア系の犬種を除く)。外に出さないネコちゃんでも、窓越しの日差しの強さを脳下垂体が認識して、暑いと判断されると換毛指令が出されるためです。今回は、ネコちゃんの毛玉ケアについて紹介しましょう。
ネコちゃんの場合、ブラッシングが必要なのは長毛種で、短毛種は自分でグルーミングしているので、ブラッシングは不要と思っている飼い主さんは少なくありません。ただし、換毛期に限れば短毛種でもブラッシングをしてあげるのがベターです。
換毛期はかなりの量の毛が抜け、ネコちゃんは毛づくろいでなめたときにのみ込んでしまいます。それで生じるのが、空咳です。痰が絡んでいるような咳をよくするケースは、のみ込んだ毛が食道や胃の入り口に停滞して喉に戻そうとします。これが、空咳です。
これによって吐き戻しも多くなります。ひとつは毛玉のような塊が胃に停滞すると、消化のため胃酸過多になって吐き戻すケースです。