東京・大塚「日本最古のバッティングセンター」が閉店…本物の昭和レトロが消滅危機
9月から解体が始まったのが、呑んべ横丁で知られる東京・立石の駅前商店街。もつ焼きの名店などが軒を連ね、“せんべろの聖地”と呼ばれる京成立石駅周辺は、順次再開発の予定で、タワマンや大型商業施設などが建設される。立石のほかにも、東京にわずかに残る昭和の風情が消滅の危機にあるという。
8月30日に売却が発表されたのが、JR・東京メトロ王子駅前の商業施設「サンスクエア」。日本の洋紙業発祥の地、東京・王子の同施設を所有していたのが「スコッティ」「クリネックス」の日本製紙グループで、同社本店もここに置かれている。
1万5117平方メートルの敷地に建つサンスクエアは、スーパーや100円ショップ、飲食店のほか、ボウリング場などが入居する地元のオアシス的存在。近くを都電が走る風景と相まって、そのレトロさから遠方から足を運ぶファンも少なくない。
来年3月の物件引き渡し以降もサンスクエアの営業は続けられるが、1972年開業と50年以上が経過しているため、地元からは「姿を消すのでは」という声が聞かれる。