美人・性格良し・仕事もできるアラフォーが結婚相談所を尋ねて来たのはなぜ?
2020年国勢調査によると、生涯未婚率(50歳時未婚率)は、男性の25.7%、女性の16.4%(外国籍者を含む総数による)だった。これは、大正時代に国勢調査が始まって以来の過去最高記録で、男性の4人に1人、女性の6人に1人が生涯独身となる。
生涯未婚率は厳密にいうと、50歳の未婚率ではなく、アラフィフ(45~49歳と50~54歳)の未婚率の平均値を示している。こうした現実を目の当たりにし、結婚相談所には、危機感を抱いたアラフォー世代が駆け込んでくるという。「40歳前後の婚活」と現実とは──。
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たまに「あの人は美人で性格もいいし、モテるのになぜ独身なんだろう?」といわれる女性がいます。本人も結婚願望があるのに、です。基本的にはこのタイプの女性は結婚相談所に入ると、アラフォーでも稼ぎがあれば一瞬で結婚してしまいます。収入が少ない場合でも、10歳以上年上男性であれば交際の申し込みが殺到します。
彼女たちはどうしてアラフォーまで独身でいたのか。多いのは、10代のころからモテすぎて、交際相手には困らなかったタイプです。ラジオの相談でも多いのですが、もともとがきれいなのでアラフォーくらいの年代なら、若く見えるし、それなりにモテ続けています。ちやほやされすぎて目移りしてしまう。だから「潮時」が分からないというのです。いつまでも20代からアラサー時代の価値観のままで、いつまでもモテるだろう、いつか結婚できるだろうと考えているうちに40代になっていたわけです。