金融業者から見たら高齢者は「獲物」セミナーには要注意!
「この間、セミナーに行ってきて、外国の投信に興味を持っちゃって。今度、教えてくれる?」
近所のオバちゃんに、そう声をかけられた。
「何を血迷ったことを言っているのか。もしかして国際派気取り?」
正直、これが第一印象だ。
「投資初心者のシニアが外国投信だと?」
冗談は休み休みに言え。それくらいブッ飛んだ話である。
どうやらこの女性。近所で開かれた無料の「老後のマネーセミナー」に出席してきたらしい。そこで感化されて、「私にできるかも!」と思ったのだ。ちょっ、ちょっと待てよ……。
このセミナーの主催者は地元の企業。そこに金融会社などが協賛して、「同業者お断り」の看板を掲げている。どっかでみたようなフレーズ──年増のキャバ嬢でもスカウトするのか?
もし、“開かれたセミナー”ならば、別に同業者でも関係ないはず。ここに怪しさを感じる。どうやら他者から批判されることなく、囲った獲物を着実にゲットしたいらしいのだ。そういったにおいがプンプンする。