ラサール石井
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ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

ネパール人がなぜ「袋」好きなのかがわかった そこには警察官の不当な外国人差別が

公開日: 更新日:

 昨年末のことだが驚きの体験をした。なんとこの年で警察官から職務質問を受けたのだ。

 東京の郊外のKという街に小劇場系の劇団がよく使う有名な稽古場がある。確かにラブホテルやキャバクラなどが多い夜の街の真ん中にあり、治安がいい地域とは言えないが、駅のすぐ近くで歌舞伎町などと比べたら大したことはない。

 稽古の帰り、紙袋などを抱えて、半月板を痛めていたので多少足を引きずりながら歩いていたら、1人の警察官が「ちょっといいですか」と聞いてきた。

「はい。なんですか」とごく普通に対応する。警官は「どこ行くのかな」と聞いてきたからメガネとマスクを取って、「いや、家に帰るところですよ」と紳士に対応した。

 ところが向こうは、「ちょっと来てもらえるかな」と言ったから驚いた。どこに? 何しに?

「え、何。これって職質?」

「いや、まあ」

 おいおい冗談じゃない。夜中に誰もいない道を歩いているんならともかく。20時ごろ駅近くの明るい道を普通に歩いていただけだ。「なんで。何か怪しかった?」と聞くと、「荷物いっぱい持って足を引きずってたから」と言う。この辺は治安が悪いので、抗争でケガをした運び屋かと思われたらしい。いやおかしいだろう! 「年寄りが足を引きずって荷物いっぱい持ってたら、『駅まで持ちましょうか』と言うのがあんたらの仕事だろう」と帽子も取って「ご存じかどうかは知らないが、ラサール石井と申します。決して怪しいものじゃない」と説明し、なんとか事なきを得た。

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