大阪府では補助金70億円中、42億円が不正請求…コロナ禍が暴いた人間の“チョロまかし”気質
コロナ禍に乗じて“インチキ”横行だ──。大阪府は5日、新型コロナウイルスの無料検査事業の補助金に関し、衝撃の結果を発表した。抽出調査を行ったところ、7事業者が請求した70億円中、実に42億円分が不正申請。ナント6割がデタラメだったことになる。
府は2021年12月から今年3月にかけて、感染に不安を感じる府民を対象に無料検査を実施した。22年秋ごろ、府民や従業員から「不正が行われている」との情報提供が複数あり、同年11月以降、情報提供があった事業者など15事業者に立ち入り調査を実施していた。府の担当者が言う。
「検査数の水増しのほか、PCRと抗原検査のうち、どちらか1つしか行っていないのに、2つしたようにして請求したケースがありました。その場合、実施した1つ分も含め全額返還してもらいます。補助金の原資は税金です。6月から無料検査に携わった全370事業者の調査を行い、8月中に結果をまとめます」(感染症対策企画課)
補助金の総額は283億円に上る。全件調査で不正申請はいくらに膨れ上がるのか。