身近だけど知らない「オナラ」の知識 医師が教える臭いの秘密と改善策、早食いや姿勢も影響
赤ちゃんやペットがプッとやるのは、場を和ませてほほ笑ましい。それが大人になると、人前でやるのはマナー違反に……。何かと困るオナラだが、何と12%は1日11回以上もプップとかましているという。それって大丈夫?
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オナラは人間の生理現象で、避けて通れるものではない。江戸時代、庶民の間で、屁こき合戦も行われていたという。絵巻物「放屁合戦」などには、オナラで馬を吹き飛ばそうとしたり、袋にためたオナラを大砲のように使ったり、ウチワであおいでオナラの軌道を変えたりとユニークな“合戦ぶり”が描かれる。
時が下って時代は令和になり、“放屁合戦”を地で行くのが芸人の市川こいくち(42)だ。オナラ芸がバズって、TikTokで350万回再生を記録。その勢いで今年4月、英国進出を果たし、人気オーディション番組「Britain's Got Talent」に出演すると、オナラでロウソクの火を消したほか、オナラでの吹き矢も成功させ、会場に爆笑の渦を起こした。
いい年の大人が江戸時代のように所かまわずブーブーできるのは芸人くらいか。今は、江戸の高貴な女性のように、人前ではグッとこらえるのがマナーだ。
そんな中、ビオフェルミン製薬は、20~69歳の男女300人を対象に「おならに関する意識調査」を実施。先月31日、調査結果を発表した。その中で1日のオナラの回数の質問では、江戸の庶民が「ウソこけ」と突っ込みたくなる「0回」が何と11.7%。「1~3回」「4~6回」がそれぞれ30%ほどで、約7割は6回以下だ。
その一方、「11回以上」を合計すると、12%。しかも5.3%は「21回以上」のツワモノだ。人によっては、寝ているときもプッとやったりする。ツワモノたちは、寝ても覚めても所かまわずプップップ。さすがに人前でブーブーやるわけにはいくまい。“常習者”は周りにバレないように、パンツに消臭剤を忍ばせているのか……。