就活選考解禁の6月1日に“異変”…大学生協ですでに「内定辞退セット」が売れるワケ
2024年春卒業予定の大学生らの就職活動を巡り、政府が面接などの採用選考活動の解禁日と定めた1日を迎えた。今年は新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられ、1次面接から対面で行う企業が増加。経済活動の再開による人手不足の深刻化により人材獲得競争が激化しているという。
ただ、リクルートの就職みらい研究所の調査によると、5月15日時点で内定や内々定を得ている学生は72.1%に上り、就活戦線はすでに大詰めを迎えているとみられる。
就活ルールの「形骸化」について、関西地方の国立大生はこう打ち明ける。
「今の就活は大学3年の夏から始まっています。夏の段階で、書類選考、WEBテスト、グループディスカッション(グルディス)などを経て、まずはインターンシップにたどり着けるかどうかが勝負。インターンシップで優秀と認められれば内々定。これが、いわば内定の第一グループです。
そして4年になる直前の2~3月から採用が本格化し、やはり、書類選考、WEBテスト、グルディス、複数回の面接を経て内々定を得るのが第二グループ。6月1日の解禁日までに内定や内々定がない学生はよっぽど成績が悪いか、運がないかのいずれかでしょうね」