ほしのディスコは「週1カレー」を母親にリクエスト 入退院を繰り返した子供の頃のお楽しみ
ほしのディスコさん(お笑いコンビ「パーパー」/33歳)
男女のお笑いコンビ「パーパー」のほしのディスコさんは歌がうまい芸人としてCDデビュー。初のエッセー本「星屑物語」も話題で、子供時代の重い疾患など赤裸々に語っている。おふくろメシは著書でも触れているカレーライス。定番ではあるが、ちょっと変わっている……。
■具は大きく、ルーはバーモントかこくまろ
当たり前すぎるかなと思いましたけど、やっぱり「一番好きなおふくろメシはカレーライス」と決めました。材料もオーソドックスで豚肉とジャガイモ、ニンジン、タマネギ。それらが大きいんです。
だから、今、街中のカレー屋さんに行くと母のカレーで育った僕としては具が小さい。カレーの種類によっては具がほとんどなくて寂しい気がします。
具材を炒め、水を入れて煮込み、カレールーを入れる基本の作り方。カレールーは市販のバーモントカレーか、こくまろ。どちらもおいしい!
僕のリクエストで毎週1回はカレーでした。いっぱい作るから次の日の朝だけでなく、僕だけ夜までカレーで。それでもイヤじゃなかった。僕は母のカレーをアレンジしていましたから。
たとえば、納豆をかけます。納豆のタレは使わず軽くかき回してカレーにのせます。で、少しずつ崩しながらカレーに混ぜて食べる。
納豆は好きですが、臭みはちょっと好きじゃなかったから、カレーと食べると臭みがとれておいしく感じました。さらに納豆に少しマヨネーズを混ぜてからのせるとカレーがよりマイルドになりますよ。
もちろんこれは僕だけやっていて母からは「別々に食べたら」と注意されました(笑)。
上京して芸人になったばかりの頃はカレーを自炊してました。母の味に近づけようと具材を大きく切って煮込んで。
でも、ある日、朝作って出かけたら、真夏で40度近くまで気温が上がり、夜に帰ったら鍋の中のカレーが真っ白になってました! ボロいアパートで湿気がすごくて、半日で腐ったんです。納豆を入れたみたいにネバネバしていて。それがトラウマになってカレーは作らなくなりました。